不動産を直接売り買いする人たちの掲示板「家いちば」

田舎図鑑

横浜
神奈川県横浜市
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大学入学で田舎から出てきて一人暮らしを始めた若かりし頃の思い出の詰まった街であり、大学卒業後はいったんは東京に引っ越したもののまた横浜に戻って家を買い、通算で20年以上住んできたまさしく第二の故郷です。とはいえ、昔からくらべると良くも悪くも変わってしまったところも多い進化し続ける大都市であり、その意味で、あまり深い愛着はなく、僕が好きなのはひと昔前のヨコハマかもしれません。「港町ヨコハマ」と言われますが、港っぽい雰囲気があるのは広大な市域のごくわずかであって、大部分は郊外の内陸部で、僕が住んでいるのもそんな一角です。崖地や階段が多く、ちょっといけば畑が広がるような場所もあります。人口370万の世界的な大都市ですが、その田舎っぽさがむしろ好きです。緑豊かな大きな公園や動物園、ショッピングセンターなどが市内に豊富にあり、住むのには本当にいい場所です。 観光としては、今はみなとみらいに一極集中という感じです。たしかによく整備された海沿いのプロムナードを徒歩や自転車で散策するとよい休日を過ごせます。赤レンガ倉庫、象の鼻パーク、大さん橋、山下公園、港の見える丘公園、元町と散策スポットがずっと続きます。かつてはこれら港湾エリアのほとんどが立入禁止となっていて、夜中に忍び込んで遊んでいた頃が懐かしいです。赤レンガ倉庫なんかは、至るところがペンキで落書きをされて治安の悪い感じの場所でした。そんな廃墟が今や観光のシンボルとなっていることに感慨深いものがあります。
甑島(こしきじま)
鹿児島県薩摩川内市下甑町
2,322
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仕事で甑島に行くことになり、それまでも数多くの田舎に足を運ぶ機会はあったのですが、船で行くような離島は初めてでした。薩摩川内からフェリーで1時間半の船旅となり、正直不安しかありませんでした。事前情報としてその島が「Dr.コトー」のロケ地だということくらいでしたが、なおさら不安になりました。要するに、僻地を絵にかいたような場所ということ。僕は、昔の薩摩藩の時代から小舟で統治してきたことを思い出し励ますことにしました。ところが、フェリーが思いのほか最新式に見え、すっかり安心して甲板からの眺めを楽しみ、幸いに波はきわめて穏やかな日で、イルカの群れに遭遇し、そして時間が止まったような水面の「凪」も見て、神秘的な思いでした。東京からはるばる鹿児島の外れの港まで飛行機とレンタカーでやってきて、そこからの船旅。やっとのことたどり着いた島は、山脈のように高く目の前にそびえたっていました。仕事で役場の人にいろいろ世話になって、というか、わざわざ現場まで来てくれて、人情なのか、単に暇なのか分からなかったものの、とてもありがたかったです。宿の食事は魚介を使った素朴なもので、隣にいた常連客に聞くと毎日同じ料理らしい。その常連に凪の話をすると、荒れる時は船がひっくり返るほどになると脅され、あまり島に長居をしないことにして本土に戻り、そして次の日の雨の朝、ホテルを出るところのスロープで転倒をして足首を骨折するという災難に。ひとまずその右足を引きずりながら東京に戻り、全治3ヶ月の松葉杖生活となる。これでしばらく出張もできなくなり、幸いに仲間のおかげでしのぐことができたものの、会社をひとりで回さずに人を雇って組織化していこうとする転機となりました。これも甑島の神秘のひとつだったのかもしれません。
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