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田舎図鑑

向ケ丘遊園
神奈川県川崎市多摩区
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神奈川県川崎市多摩区の多摩川付近の向ヶ丘遊園で子育てをしました。新宿から電車で約20分。向ヶ丘遊園駅は小田急線始発駅で、高原風の屋根がとてもかわいい駅舎です。都会から近いにも関わらず、多摩丘陵の一角である生田緑地には蛍やタヌキが生息しています。升形山は横穴式の古墳があり、山へ登る階段は今年新しく更新されました。 地元の東生田小学校は集団登校があり、子供たちの縦の繋がりができて、上の子が下の子をお世話します。学校が終わると、山で遊んで昆虫採集をしたり、秘密基地を作ったり。日曜日には升形山の山頂でアスレチック遊技で遊び、展望台からは横浜のベイブリッジや新宿のビル群を眺めました。そのあとは生田緑地内のプラネタリウムに行き星空を見ながらお昼寝したり、岡本太郎美術館で「芸術は爆発だ」のパワーに触れたりできます。田舎暮らしに憧れる人や、古民家などの建物を見るのが好きな人にはたまらない、古民家の集落、日本民家園があり、移築された白川郷もあります。白川郷に移住はできないけれど、まるで田舎に移住した気分が味わえます。国指定重要文化財7件、国指定重要有形民俗文化財1件、県指定重要文化財10件、市指定重要歴史記念物7件の計25件の建造物が移築・展示されています。園内には、東日本の代表的な民家をはじめ、水車小屋・船頭小屋・高倉・歌舞伎舞台などの建物の他、遠路には、道祖神・庚申塔・馬頭観音・道標などの石造物、民家内には農具・機織り・藁細工・竹細工などの生活用具類を展示していたり、民家や民具に関する講座や企画展示、民俗芸能公演、お茶会など、年間を通じてさまざまなイベントが行われています。イベントでは子供たちと古民家大工入門に行き、砂壁を塗る体験もしました。着物で行くと入園料が無料の日があります。 さらに生田緑地にはバラ園があり、春と秋はたくさんの人が訪れます。バラを愛でながらの野外コンサートが開催されています。向ヶ丘遊園をお散歩すると、町のあちこちにドラえもん、パーマン、オバQ等のキャラクターの小さな銅像を見つけることができます。「藤子・F・不二雄」のミュージアムがあるからです。走っているバスのラッピングもドラえもんのキャラクターが描かれています。ミュージアムへは五ヶ村堀緑地という水路の横の遊歩道を歩きます。ミュージアムに着くまでに、いくつのキャラクターを発見できるかワクワクできます。 私は生田緑地で遊び、育ちました。同じように子供も山の自然の中でのびのび遊んで育ちました。そして現在は。孫も一緒に親子3代で休日を楽しむ場所となりました。駅前の再開発でタワーマンションを建設中です。新しいスーパーマーケットもオープンしました。東京ドーム3.5個分の向ヶ丘遊園地の跡地にはこれから天然温泉施設とグランピング、ショッピングモールができます。家族連れでぜひ遊びにきてください。
母との思い出・七ヶ宿町
宮城県七ヶ宿町
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もう30年以上も前の高校生だったころの思い出。 母は六十歳を迎える前に他界した。記憶に残る面影は、あの頃のまま。 気づけば、いつの間にか自分がその年齢に近づいている。 女子高生だった私は、仲の良い友達4人と、七ヶ宿町横川の橋のふもとで芋煮をした。 母は車で私たちと食材、鍋を川辺まで運び、近くの親戚の家へ向かった。 なかなか火を起こせず困っている私たちを、気が付いたら母が助けに来てくれた。 川辺にある木の皮や小枝を集め、あっという間に火をつけたあの時の母は、まるで魔法使いのようだった。 帰りはバスで帰る予定のはずが、通りがかりのトラックに乗せてもらうという、今では考えられない体験もした。 無線で話す運転手さんに夢中で質問したあの時間は、古い映画のワンシーンのように懐かしい。時は流れ、七ヶ宿町には「BOOK&CAFE こ・らっしぇ」というカフェと図書コーナーを兼ねた建物ができ、隣には湯けむりの立つ入浴施設もある。若い人が働き、コンビニにはおじいちゃんやおばあちゃんが買い物に訪れる。世代が交わる風景に、ほっとする。 宮城と山形の県境、江戸時代には参勤交代の大名が宿泊した宿も残る町。時代とともに人の流れは変わっても、自然の美しさと人の温かさは変わらない。 あと百年後、この町はどんな姿になっているのだろう。 私の中の七ヶ宿町は、母との思い出と高校生の無邪気な時間が重なり、一生忘れることはない。 好きなところ:自然豊かでのんびりしているところ。 イマイチなところ:野生動物が道路脇にいてびっくりすること。
佐賀武雄
佐賀県武雄市
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私の故郷、武雄といえば、1,300年の歴史ある武雄温泉が有名です。弱アルカリ性の単純泉は、肌に馴染んで「美人の湯」と言われています。武雄温泉のシンボル「楼門」は、日本の近代建築をリードした辰野金吾が、東京駅と同時期に設計し、国指定重要文化財に指定されています。 また、最近では、御船山楽園ホテルの「らかんの湯」のサウナが、「サウナシュラン」で3年連続1位に選ばれるなど、サウナ―にも注目されています。2013年リニューアルオープンした武雄市図書館は、蔦屋書店・スターバックスを併設した官民連携の新しいスタイルの図書館として全国的に注目を集めました。帰省したおり、調べ物ついでにちょっと仕事することもありますが、WiFi完備でビジネスユースにも好条件。ICT教育や移住支援など、行政の取り組みは全国的にみても先進的で、田舎にあっては自由な気質で、移住者も増えてきているそうです。2022年9月には、西九州新幹線(武雄温泉駅〜長崎駅)の開通に伴い、長崎へはもちろん、博多駅への特急「リレーかもめ」の運行は1時間に2本になり、格段に便利になりました。首都圏との2地域居住を考える人にとりわけ魅力的なのは、九州佐賀国際空港(武雄市からクルマで約1時間)の駐車場は無料で、なおかつLCC春秋航空の「佐賀〜成田便」は約7,000円〜とリーズナブル!(注:現在コロナ禍もあり運行は週末のみ。平時は毎日運行)東京の大手広告代理店でカメラマンをしていた私の中学・高校の先輩は、8年ほど前に武雄にUターン。夫婦で自宅をゲストハウスにし武雄の魅力を伝えながら、週のうち数日は、博多経由の新幹線で広島県の大学まで出向き写真の講義を担当。さらに、海外での得意の天体写真の依頼があれば撮影クルーと成田空港待ち合わせで、これまでの仕事もこなしています。 先輩が運営しているゲストハウス → https://adonoan.com/info/ 九州の田舎を満喫しながら、いざとなったら福岡や東京へのアクセスも超便利。そんな穴場が、武雄の魅力です。 私が武雄市について書いた記事です。是非ご覧ください。 https://xtech.nikkei.com/kn/article/building/news/20130726/625630/ https://suumo.jp/journal/2014/10/16/71322/
信州梓川
長野県松本市
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上京して20年弱が経ち、母も認知症となって施設に入り、誰も住まなくなった長野県の実家。一時は手放そうと考えていましたが、3歳と1歳の息子に自然豊かな地で遊ばせたいという思いから、もうしばらく別荘として利用することにしました。 かつてここに住んでいた頃は何にも無くてつまらない場所だと思っていましたが、美しい自然や新鮮な野菜や果物、温泉など、たくさんの観光地もあり、今では時々帰りたくなる、第二の拠点となりました。私の住む梓川周辺は「信州」の名をブランドとして、信州そばや信州サーモン、わさびや林檎などが有名です。桃とネクタリンの自然交配によって生まれた「ワッサー」や、隣町「波田町」の「下原(しもっぱら)すいか」も美味しく、シーズン時はこいつを目当てに帰ることもあります。 写真にある「国営アルプスあづみの公園」は、近所の堀金にあるとても大きな公園で、このような子供と過ごしやすい場所が多くあるのも、子育て世帯には嬉しい場所だったんだなと、家庭を持つことで気付かされました。 昔は何にも無かった実家の周辺も、今は新築の家が随分と増えました。土地が安いことから、移住してくる人も多いようです。
石巻
宮城県石巻市
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石巻に懐かしい思い出があります。妻と知り合って最初の旅行で、年越しドライブに松島方面を目指し、当時、アメ車のオフロード車に乗っていたものだから、好きこのんでひと気のない林道に入り込み、しかし日本の林道に米国製は不向きであったようで、あえなく路肩で車輪が空回りしスタック。まだ携帯電話が普及する前の時代、救援を呼ぶ手段もなく、そのうち雪が降り出し、いそいで麓まで歩いて下り、見知らぬ民家の戸を叩き、図々しく電話を借りることができました。その時の家主のあばあちゃんが温かいストーブとお茶でもてなしてくれたことが忘れられないです。JAFが来るのは明日となり、雪がやまなければ最悪は春まで待つことになるかもしれないということで、意気消沈して、仕方なく街に出てひと晩過ごすことにしました。その街がたまたま石巻だったのです。旅の予定になかった出来事で、鄙びた旅館にやっとのこと空いている部屋を見つけ、散々な思いで、しょうがないから飲み歩こうと夜の石巻の街を妻と半ばやけくそに練り歩きましたが、それがどうしようもなく笑えてしまい、この人となら苦楽を共にできそうだと感じました。結婚を決意した瞬間でした。あれから30年ほどが経ち、その間に大震災などもあり、久しぶりに訪れてみると記憶にある当時の街並みとだいぶ変わってしまったようで、しかし、羽黒山に上る階段に当時の名残りを見ました。津波被害が著しかった海沿いの一帯は、街が完全に消え去り、現在は公園としてはかなくも美しく整備されていることに心を打ちました。石巻に出会えて、ほんとうによかったと思います。
京丹後
京都府京丹後市
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京都府北部地方に位置する京丹後市、みなさんがイメージする京都とは全く違う世界が広がっています。山々や海の大自然に囲まれ、冬の寒さは厳しく、降雪量の多い年は1.5mほど積もります。私が小さい頃は、家の前でよくかまくらを作って遊んでいました。天の橋立、伊根の舟屋地点から丹後半島をぐるりと一周ドライブすると、総距離100kmほど、くねくねと曲がりくねった細い断崖絶壁の道路から眺める袖志の棚田や、海の絶景三昧で、まるで日本のアマルフィー海岸とも呼ばれているそうです。夏には京阪神からたくさんの海レジャー客が訪れます。冬は、間人(タイザ)ガニを求めて、観光客が海沿いの旅館に押し寄せます。間人ガニ以外も海の幸は豊富で、雌のこっぺガニ、白イカ、夏牡蠣、トリガイ、伊根マグロ等、四季を問わず海のご馳走に溢れています。 趣味でサーフィン、魚釣り、盆栽、メダカのお世話、畑仕事に明け暮れる日々です。田舎暮らしは、スマホを見る時間がないほど大忙しです。太陽が昇り、夕日が沈む海を眺めたり、土いじりをしているその瞬間が楽しくて、人は大自然の恩恵を受け生きているんだな~、と実感させられます。 京丹後は1300年前の奈良時代から織物業が盛んでした。丹後ちりめん、西陣織、町を歩くと、あちこちの家から機織り機の音が聴こえてきます。今は後継者不足でどんどん減ってきているようです。風物詩は、昔から続く各町村の秋祭りです。赤ちゃんから大人まで参加型の、お囃子、神楽、神輿、三番叟、太刀振りの伝統を受け継ぎながら楽しみな行事となっています。 京都市内まで車で3時間半ほど要していましたが、近年、京都縦貫道が開通したことにより1時間半ほどで往来可能でとても便利になりました。今後は、観光、海や山のレジャーなどが楽しめる町となり、子供たちが元気いっぱい自然を体感できる地域になれば良いな、と密かに願っています。もうすぐ50歳ですが、ど田舎の京丹後で生まれたことを、今では誇りに思っています。
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