家いちば見聞録
いろんな町のことを、もっと知りたい。
地域の歴史や文化、自然や観光情報。
...それらは、検索かAIで調べれば分かること。
あなたにとって、本当に大切なことは何ですか。
- 200
- 0



関東一の過疎の山奥“上野村”の美しい川と空に隠された物語
群馬県上野村|人口千人にも満たない小さな山村から育まれたものとは 夏の暑い日には、涼しい場所へ行きたくなる。利根川の上流に、「関東一の清流」と呼ばれる神流川(かんながわ)がある。名前を聞くだけでも涼しげな川だ。その源流にあるのが、群馬県上野村である。群馬県の旧国名は「上野国(こうずけのくに)」だが、この村はなぜか「うえの」と読む。調べてみると、この村の人口は約950人。離島を除けば、関東で最も人口が少ない自治体だという。場所は群馬県の最西部で、すぐ西は長野県。関東の奥地だ。山奥の村だから人口が少ないこと自体は不思議ではない。しかし、人口千人にも満たない自治体の多くは、平成の大合併で近隣の市町
- 153
- 0



「今は消えた」利根川水運の拠点“関宿”が残した、最先端の企業城下町・野田
千葉県野田市|東京を世界都市へと導いた江戸時代の偉大なる治水事業 関東平野は本当に大きいな、といつも思う。言うまでもなく日本一の面積を誇る平野であり、ここに日本の人口の1/3の人々が暮らしている。人口だけではない。工場が湾岸や内陸部にもたくさんあり、合わせると全国の3割の生産額を占める。さらに、農業王国でもあり、これも全国の25%ほどの生産額になる。農業といえば広大な北海道のイメージがあるが、関東全体で比較すると北海道の2倍近い生産額になる。耕作面積で北海道が圧倒的だが、単価の高い関東が生産額で上回るのだ。 世界で類を見ない東京都市圏の「広大さ」 そしてここに、首都東京がある。日本の政治、
- 438
- 0



房総半島の最果ての地“鴨川”が最先端であり続ける理由
千葉県鴨川市|豊かな田園と漁師町が生んだ、究極のサービス産業 初夏の晴天の日、癒しを求めて、鴨川の田園地帯へ向かった。目指したのは、大山千枚田。展望台も整備された房総を代表する棚田だ。この春、雪解けの十日町の棚田を見て感動したばかりだったので、房総の棚田はどんなものだろうと様子見のつもりだった。行ってみると、瑞々しい緑の絨毯が斜面いっぱいに広がり、思わず息をのんだ。まだ早朝だったこともあり、周囲は静寂に包まれ、遠くから聞こえる鳥の声だけが響いていた。 棚田の光景に集まる人々 田んぼを囲む畔道の雑草は丁寧に刈り取られ、一枚一枚の田んぼが大切に手入れされていることが伝わってくる。十日町では山か
- 501
- 0



「東京を作った」甲州商人たちが故郷に贈るもの
山梨県峡東地域(笛吹市・山梨市・甲州市)|甲府盆地の果樹園が広がる風景 便利な時代になったものだ。ブログなどの記事を書く時に、AIを使って自分が書いた文章を丸ごとチェックしてもらっている。誤字脱字はもちろんのこと、分かりにくい表現の箇所も指摘してくれる。特に、私は熱が入り出すとやや文章が過激になってくる傾向があるが、そういう時も冷静に「ここはもう少し工夫した方が誤解がないですよ」とそっと教えてくれる。ありがたいものだ。 そんなやり取りを続けているうちに、ある日、AIからこんなことを言われた。 「その文章表現は、太宰治作品との共通性があります。」 実は、心当たりがある。元々は理系少年で、
- 496
- 0



世界的な観光都市“京都”は日本の中で特別な場所なのか
京都府京都市|今も昔も多くの人々が行き交う場所 朝、祇園四条のホテル近くでモーニングを取ろうと珈琲店を探したが、まだ少し時間が早かった。歩いていると、「朝ごはん」という文字が目に留まった。八坂神社の目の前にある寿司屋だった。間口の狭い入口がいかにも京都らしかった。調べると、明治45年創業の老舗だった。いや、京都ではそれくらいなら老舗とは言わないのかもしれない。席に座ると、目の前に小さな中庭があり、祠にお酒が奉られていた。注文して出てきたのは、お茶漬けだった。 京町家を改装した路地裏のバー そう、昨夜は少し深酒をしたのだ。御池通から少し路地を入ったところにあるバーで飲んでいた。狭い石畳の通路
- 761
- 1



西伊豆の断崖絶壁に囲まれた陸の孤島“戸田”の美しさは何か
静岡県沼津市戸田|奇跡の良港が生んだ歴史と風景 年末年始は、東京の空が最も透き通る時期だ。こういう日は、富士山を見に行くのに限る。西伊豆スカイラインの入口、「だるま山高原」のレストハウスにある展望台は、日本一の富士山の眺望とも言われる場所だ。戦前のニューヨーク万博で日本政府がこの地で撮影した富士山の巨大写真が出品された歴史を持つ。 左右にすそ野が広がる絵に描いたような富士山 実際に立ってみると、その理由が分かる。そこには、絵に描いたような富士山がある。左右になだらかに均整の取れたすそ野が延々と広がり、手前には静かな海。この角度からは、宝永山の「窪み」がちょうど気にならないくらいになる。富士
- 914
- 3



静かに人気が高まる港町“銚子”の不思議な世界へ
千葉県銚子市|“日本一の漁港”銚子の本当の姿とは 最近、昔に家いちばで売れた物件が、その後どうなっているか気になったところを見て回っている。そのひとつが、千葉県の銚子にある。銚子といえば、漁港のイメージだが、その物件は、内陸の田園地帯にある。近くまで行くと、見渡す限りの野菜畑が広がるのどかな道にたどり着いて、思わず車から降りて、その先は歩くことにした。 銚子の農家との出会い 銚子は、春キャベツ生産で日本一の町でもある。そのキャベツ畑や隣接する牛舎の黒牛の写真など撮りながら、のんびり歩いていた。すると、麦わら帽子の農家のおじいさんに声をかけれた。 「あんた、ここで何をしている。」 確かに
- 1193
- 0



いつの時代も繁栄し続ける街“高崎”の力はどこから来るのか
群馬県高崎市|北関東最大の商業と文化の都市 群馬県にあまり馴染みがなかった。高速道路や新幹線で、軽井沢など長野方面、あるいは関越トンネルを抜けて新潟方面へと向かう途中の通過点のイメージだ。帰り道の関越道の渋滞の前に腹ごしらえで高崎に寄ってよくパスタを食べた。高崎は「パスタの街」として有名で、大盛りで具たくさんの名店が数多くある。 静かな公園での大きな声 あらためて高崎市に行ってみた。ちょうど桜が見頃の季節だったが、「群馬の森」という広大な公園は静かに散策などを楽しむ人影をぽつりぽつりと見かける程度だった。 そこに突然、静寂を切り裂くように罵声のような女性の声が聞こえてきた。ぎょっとして、
- 1121
- 0



雄大な海浜と野菜畑が広がる“鉾田”のスローライフに何を見るか
茨城県鉾田市|メロン日本一の田舎町に残る開拓者たちの物語 家いちばでは毎日のように、全国の物件の契約書を作っている。私も、それらすべてに目を通すことを日課としているが、ある日、「おや?」と思った。鉾田市の物件の契約書が2件立て続けに回ってきた。それだけでも珍しいことなのだが、しかもいずれも「井戸水」「未登記」だった。偶然にしては出来過ぎている。どういうことなのか、自分の目で確かめてみたくなった。そういえばちょうど、メロンの季節ではないか。 メロン産出額日本一の鉾田市 鉾田市はメロンの産地として有名だが、その産出額は全国でも群を抜いており、2位を大きく引き離して日本一を誇る。ちょうど収穫の最
- 1914
- 0



関東平野を見渡す西側の拠点“高麗”から東京がどう見えるか
埼玉県日高市|都心から近く山と自然に囲まれた「渡来人の里」の町 先日、とある取材の関係で、中川寛子さんを日高市の高麗駅まで車で迎えに行く用事があった。中川さんは、住まいやまちづくりをテーマにする著名なジャーナリストで、テレビやウェブメディアなどでおなじみの方だ。たいてい、中川さんの行く先には面白いものがある。あまり知らなかった「高麗」について、興味が湧いた。 “高句麗”に由来する「渡来人の里」 それで、中川さんとの待ち合わせよりも前の時間で、付近を見て回ることにした。まず、高麗神社だ。地名を堂々とあしらった神社に何かあるはずという直感だ。行くと、広大な駐車場に驚いた。地域に親しまれているこ
