家いちばって、どんな会社?
家いちばの始まり
「もったいない精神」で起業
サイトの開設は2015年10月でしたが、それからさかのぼること4年。あの東日本大震災の直後、まだ不安と混乱の残る春に前身となる会社(株式会社エアリーフロー)が立ち上がりました。創業者の藤木(家いちば代表)が「これからの日本にもっとストック活用が必要」と感じ、その専門の会社としてのスタートです。ストック活用とは、「今あるものを大事にする」というコンセプトです。「もったいない」精神が根付いている日本でなぜかストック活用が遅れていることに「このままでは日本はどんどん貧しくなる」と危機感を抱いての創業でした。
試行錯誤してこの仕組みにたどり着く
まず、どんな小さな修繕でも気軽に頼める「家修繕ドットコム」というウェブサービスを始め、そこから大規模改修やリノベーションへと対象規模を広げながら、クライアントのニーズに応えていくうちに不動産活用コンサルティング企業へと発展していきました。日本のストック活用への貢献を実感しながらも、ひとつひとつのコンサルでは時間と手間がかかり、これでは一生をかけてもやれる数はたかが知れている、もっと高速回転でストック活用を進められる仕組みを作らなければと、試行錯誤する日々の中、売主と買主が直接やり取りする売買(セルフセル方式)の発想にたどり着いたのです。
空き家問題に取り組む
面白い物件のサイトとして話題に
家いちばをスタートする上で、「空き家問題」の解消がひとつの大きなテーマでした。しかしそれを深刻な感じでやるのでなく、どうせなら楽しくやろうと、ほかのサイトでは見られないようなユニークな物件がたくさん寄せられるようにと「何でも載せていい」というルールにして仕掛けたところ、これに多くの反響があり、あっという間に新聞やテレビなどで取り上げられるようになり、口コミで利用者が広がっていきました。空き家問題の「救世主」や「駆け込み寺」とも呼ばれるようになりました。
空き家が売れているという事実
家いちばをやってみて気づいたのが、「空き家が実は売れる」という事実でした。世間では、空き家が売れずに「負不動産」になっているという見解が一般的でしたが、そうではなかったのです。この「発見」をした時点で、すでに空き家問題は解消したと思いました。そして、この事実をメディア等を通じて発信していくことも、家いちばの役割りと思い、2020年に実際の売買事例を豊富に紹介した書籍「空き家幸福論(日経BP社)」を世に出しました。時同じくしてコロナ禍が巻き起こり、時代が追いかけるように田舎の空き家が見直される機運が一気に高まりました。このたった数年間で、状況は一変したように感じます。それはきっと、日本にとって良い方向に向かっているんだと実感します。
©テレビ朝日
働き方
リモートワークで全国どこでも
家いちばで働くメンバーが現在(2022年8月)30名ほどいますが、コロナ禍になる以前から全員がリモートワークで、かつ全国に散らばっていて、それぞれが好きな場所で、時間にもしばられず自由に働いています。パソコンひとつあれば、ほとんどの仕事ができてしまう時代です。メンバーの多くが契約業務を行う宅建士で、全国どこでも物件の現地調査で飛び回っています。家いちばの物件が離島や山奥や超ど田舎など、普段あまり行く機会のないようなところに行かなくてはならなくて、それが思いもよらない発見もあったりして、むしろ楽しんでいます(楽しいことばかりではありませんが)。
思い描く未来
自分らしい生き方や楽しみを
これまでの売買実績も500件を超えて、いずれ千件、一万件と積み重ねていくうちに、買い手さんの買った後の使い方にもいろんな事例が増えていくことを楽しみにしています。すでに、民家の裏山をひつじ牧場のようにされてたり、ツリーハウスや露天風呂をDIYで作って週末別荘として遊んだり、いろんな楽しみ方のバラエティーがほんとにたくさんあって、こうやって「今あるもの」を活かして自分流の生き方、幸せのつかみ方を上手にやっていく人がどんどん増えてくると、地域も個人も、日本全体ももっともっと生き生きとしていくんだと楽しみになってきます。それに自分が少しでも力になっていければ、とても嬉しいです。
(広報マネージャー 髙橋美保)
会社概要
会社名 | 家いちば株式会社 / Ieichiba Co., Ltd. |
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設立 | 2019年5月(サイトオープン2015年10月) |
本社住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-21-1 SHIBUYA SOLASTA 3F |
事業内容 | ウェブサイト運営 / システム開発 |
資本金 | 99,995千円 |
備考 | ウィキペディア |
家いちば運営パートナー(媒介業務担当)
会社名 | 株式会社エアリーフロー / AIRYFLOW CO., LTD. |
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免許 | 宅地建物取引業 東京都知事(3)第94031号 一級建築士事務所 東京都知事登録第61582号 |
代表者メッセージ
代表者経歴
1993年、横浜国立大学建築学科卒。ゼネコンで現場監督、建築設計事務所で設計、住宅デベロッパーを経て、不動産ファンド会社にて不動産投資信託やオフィスビル、商業施設などの証券化不動産のアセットマネジメントに携わる。オーストラリア・ボンド大学の提携によるビジネススクールにてMBA(経営学修士)を取得後、2011年に家いちばの前身となる不動産活用コンサルティング会社、エアリーフローを設立。15年に家いちばのサイトをスタート、19年、家いちば設立。福岡県柳川市出身、54歳。
MBA(経営学修士)
一級建築士
宅地建物取引士
不動産コンサルティングマスター
いつも家いちばをご利用いただきありがとうございます。おかげさまで、サイトオープンしてから9年目を迎えることができました。ここに至るまでに多くの方々にご支援、ご声援をいただきましたことをこの場をお借りして感謝の意をお伝えいたします。さて、家いちばは「これまでにありそうでなかった」一風変わったサイトとして口コミで評判が広がり、これまで全国2,500件、累計200億円超の不動産売買情報をお届けし、利用者は延べ4万人を超えるに至るほどになりました。特に、空き家問題の解決につながるサービスとして数多くのメディアに取り上げられました。これまでをあらためて振り返ってみますと、コロナ禍などもあり、空き家を取り巻く環境もだいぶん変化してきました。空き家をビジネスとして扱う新しいサービスも増えました。空き家はすでに「問題」でなく新しい「市場」となっていることを実感します。
サービス開始以来ずっと心がけているのは、実際にサイトを利用してくださっている皆さんの声をしっかり聞くことです。あたり前のことではありますが、「空き家問題」をマクロな視点、地域の問題などとしてとらえた場合に、実は見失ってしまいがちなものです。そこで、不動産の取引を単純な数字だけで進める機械的なものとせず、あえてコミュニケーションを主体とした仕組みにすることで、より潜在的なことも含めてニーズが浮かび上がりやすくなっています。分かりやすく言うと、ITビジネスであってもアナログな要素をはずさないことです。システムなど社内のオペレーションとしては複雑でコストもかかってしまう傾向ですが、あえてそういうビジネスモデルにしているのは、ユーザー視点を重視する姿勢の表れでもあり、このような価値観をこれからも大事にして、もっともっと使いやすく、さらに新しい機能も充実させて、「これまでなかったサービス」をどんどん実現していきたいと考えています。
2024年3月 代表取締役 藤木哲也
家いちば Mission Statement
私たちのミッション
今あるものを大事にすることで
本当の豊かさと幸福感を追求。
不動産売買を促進することで、
日本のストック活用を大きく推し進め、
古くからの町並みや自然を守り、
さまざまな社会問題や経済問題を解消し、
日本人ひとりひとりの幸福度を高めていくことに貢献します。
コンサルティングサービスのご案内
老朽化したビル、建物の修繕、改修、維持保存などでお悩みではないでしょうか?
- 大きすぎる一軒家、お屋敷、農家、商家
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(工場、酒蔵、旅館、商店、倉庫など) - 歴史的に貴重な建物をなんとか保存したい
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医院、保養所など - 広大な山林や田畑もなんとかしないといけない
これらの問題を一緒に解決に向けてコンサルティングします。
不動産ストック活用コンサルティングサービスのコンセプト
- 中立性 ...
第三者としての客観的視点でアドバイスします。 - オーナー視点 ...
物件所有者にとって「何がよいか」を徹底的に考えます。 - 長期的視点 ...
短期的視野に陥らず、将来を見据えた最適解を提案します。
- テレビ東京「LIFE IS MONEY~世の中お金で見てみよう~」で家いちばが紹介されます。 2024-10-10
- 「全国賃貸住宅新聞」で家いちばが紹介されました 2024-08-19
- 民間版「家いちば空き家バンク」がスタートしました。移住を検討している方の住まい探しを促進し、地域貢献を支援する 2024-07-24
書籍紹介
『空き家幸福論』
日経BP社 藤木哲也著
2020年に出版されて以来、各方面で話題となった本です。「空き家」というどちらかというとネガティブな言葉と「幸福」という一見相反するワードを組合せたタイトルの本書が示すのは、非現実的な夢物語ではなく、家いちばで現実に起こっていること、実際に売主さんと買主さんとの商談のようすなどリアルにレポートされた内容です。「共感した」「衝撃を受けた」と、建築・不動産業界をはじめ、大学の研究職や行政の都市計画、空き家担当の職員の方々、そのほかビジネス書としての切り口もあって、たくさんの反響をいただきました。