不動産を直接売り買いする人たちの掲示板「家いちば」

保健室だより

  • 150
  • 0
保健室だより

田んぼや畑を自由に売り買いできない「農地法」とはどんな法律か

日々、都会に暮らしていると忘れがちですが、日本は農業国でもあります。国土の14%が「農地」であり、一方で人々が暮らしている「宅地」が4%でしかありませんから、実にその3倍以上の広さです。東京から新幹線に乗り数十分もすれば、広大な田園風景が目の前に広がります。 環境白書(国土庁) https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h04/8257 国策として守られてきた農地 日本の産業構造は戦後に大きく変わりましたが、それでもこれら田園(農地)が守られてきました。そこに「農地法」の存在があります。農地法は戦後の占領下、GHQが強く進めた施策のひとつで、日本のそれまでの

  • 114
  • 1
保健室だより

自然災害に備える、「ハザードマップ」は見てますか?

ほぼ毎年のように、大雨による河川の氾濫や土砂崩れなどが起こり、深刻な被害が出ています。2015年には、北関東と東北を中心とした広範囲で長時間の豪雨が続き、各地で洪水等による多数の死傷者が出る大災害が起こりました。この当時、鬼怒川の決壊による浸水エリアが、事前に公開されていた「ハザードマップ」とほぼ一致していたことが話題となり、ハザードマップが世に知られるようになりました。 2015年9月に茨城県常総市で発生した洪水の特徴 https://www.jsnds.org/ssk/ssk_34_3_171.pdf いろんなハザードマップがある ハザードマップとは、洪水時の浸水エリアをその深さごとに

  • 118
  • 1
保健室だより

「リノベーション」が日本に根付いた歴史

ひと昔前、「リフォーム」という言葉が広まりました。確か「劇的ビフォーアフター」というテレビ番組が人気となったあたりからと記憶しています。それ以前は、表す言葉が存在しないくらい、その行為自体が珍しいものでした。せいぜい、「壊れたから修繕」や「狭くなったから増築」をするくらいでした。 そしていつしか、「リノベーション」という言葉が一般的になりました。これを最初に広めはじめたのはアートアンドクラフト(https://www.a-crafts.co.jp/)やブルースタジオ(https://www.bluestudio.jp)あたりで、1990年代後半頃です。その後、そのライフスタイルに共感して同様

  • 110
  • 0
保健室だより

「海が好き」な人たち

夏が過ぎ、海の季節は終わりました。いや!そんなことはない。家いちばでは、年中「海」が賑わっています。 家いちばのサイトでは、売り物件を18のカテゴリーに分けてありますが、それぞれのアクセス数で一番多いのが「古民家」です(以下参照)。これはよく分かります。家いちばは古い物件がたくさん載っているサイトです。それに、どうせ田舎で住むなら古民家がいい、というニーズが多いのかもしれません。都会ではなかなか見かけないような古民家物件が豊富に掲載されています。 <人気カテゴリーランキング> 1位 古民家 28% 2位 海   17% 3位 山林  15% (※海+離島 29%) 2024年 家いちば調べ

  • 172
  • 1
保健室だより

古民家などを後世に残す「重要伝統的建造物群保存地区」

古い建物が次々と壊されていく日本の現状 都市開発が進む一方で、昔から残されてきた古い建物が次々と壊され、消えていってます。中には歴史的に貴重な建物も数多く含まれ、惜しまれながら解体されてます。ビルやマンションを建てたほうが儲かるからにほかなりませんが、長い目で見た時の損失ははかりしれません。しかし、どうしても人間というものは目先のことで精一杯になりがちで、なかなかこの流れを止められません。ヨーロッパなど海外の都市と比べても、日本がこの分野で遅れていることは明らかです。 重要伝統的建造物群保存地区が広がっている しかし、日本政府も指をくわえて見ているだけではありません。その成果が文化財保護法に

  • 128
  • 1
保健室だより

分譲マンションって要するに「区分所有」です

街を見渡せば、マンションがかなり増えましたね。数字で見ると、都民の3割が分譲マンションに住んでます。湾岸エリアはタワーマンションがひしめき合ってる状況で、さらに建設中のタワマンがあちこちに見られます。この比率は今後も増える傾向です。 便利で快適な「分譲マンション」が定着 それは、マンションが利便性と快適性を兼ね備え、進化して、住まいの選択肢として認められてきた証です。私自身、分譲マンションを作る仕事をしていたこともあり、よく分かります。当時はマンションブームで、ちょうどモデルルームも豪華に派手になった頃で、大手不動産会社をはじめ、各社がしのぎを削って新商品開発に躍起になってました。今では当た

  • 203
  • 2
保健室だより

「デベ」という生き物

Netflixの「地面師たち」が人気ですが、このドラマで詐欺の被害者として描写される「デベロッパー(デベ)」の人たちに多少の同情と関心を持ったかもしれません。私自身もその業界にいた者として、ひとこと感想を述べたいと思いました(ネタバレあり)。 国内では、三井不動産、三菱地所、住友不動産などの財閥大手を筆頭に、東急不動産、野村不動産、それに続くダイワハウスや積水ハウス(これは言わずと知れたドラマのモデル)などのハウスメーカー系や、最近ではヒューリックのようなファンド系が台頭してきています。森ビルのような再開発を主力とする企業もいます。私がいたのはマンション専門のデベロッパーでしたから、これもま

  • 233
  • 3
保健室だより

田舎の不動産が流通しない最大の理由

家いちばで仕事をしていると、500万円以下の価格でも活発に取引が成されており、「なぜこんなに取引されるのに、不動産市場であまり見かけないのだろう?」と思っておりました。しかし、実際に計算してみると、不動産業者が取り扱わない理由が見えてきました。 不動産取引にかかる費用に関して、まずは経費の中の人件費で考えてみます。査定・現地調査・広告作成&掲載・売買契約書類作成・(融資手続き)・売買代金の授受・所有権移転をすべて行うにも、最低でも60時間かかります。働き盛りの不動産営業マンの人件費は最低でも2,000円は超えていますから、それだけで120,000円はかかります。当然、車や電車を使って各地を動

  • 168
  • 2
保健室だより

不動産の勉強をするなら何からはじめるか?

学びのきっかけはさまざま 不動産を学びたいという動機ですが、不動産投資をしてお金儲けをしたいのか、不動産に関する事業をはじめたいとか、あるいは純粋な興味の対象なのか、様々あるでしょう。Netflixの「地面師たち」を観て不動産の世界に興味を持った若い人もいるかもしれませんね。 不動産の正体は「権利」 まずは、不動産とは何か?です。ひとことで言えば「権利」です。主には、「所有権」です。日本では土地にも建物にも、個人の所有権が認められます(国によってそうでない場合もあります)。言い方を変えると、土地も建物も「誰か」所有者がいます。この権利がとても強いもので、所有権さえあれば、その所有者が自由に使

  • 174
  • 1
保健室だより

外国人が日本の空き家に熱い視線を

テレビでも話題だが 先日、テレビ東京のワールドビジネスサテライト(WBS)で「最近、空き家を買う外国人が増えてる」というテーマで家いちばが取り上げられた。確かに、この3年間で倍増している。まだ全体の比率としてはわずかでしかないが、見逃せない傾向である。 テレビ局の企画意図としては、「外国人が空き家問題の切り札になる」と言いたいようだったが、元々、どちらかというと売り物件が圧倒的に少なく、日本人の買い手同士で「奪い合い」の状態だから、その競争相手が増えるだけで、これが空き家問題の解消になるという段階でもない。ただし、観光業界がインバウンドによって大きな影響を受けていることを考えるとやはり無視で

コンサルティングサービスのご案内

老朽化したビル、建物の修繕、改修、維持保存などでお悩みではないでしょうか?

  • 大きすぎる一軒家、お屋敷、農家、商家
  • かつて商売をやっていた建物
    (工場、酒蔵、旅館、商店、倉庫など)
  • 歴史的に貴重な建物をなんとか保存したい
  • 古い雑居ビル、老朽マンション、廃業施設、
    医院、保養所など
  • 広大な山林や田畑もなんとかしないといけない

これらの問題を一緒に解決に向けてコンサルティングします。

不動産ストック活用コンサルティングサービスのコンセプト

  • 中立性 ...
    第三者としての客観的視点でアドバイスします。
  • オーナー視点 ...
    物件所有者にとって「何がよいか」を徹底的に考えます。
  • 長期的視点 ...
    短期的視野に陥らず、将来を見据えた最適解を提案します。
※家いちばの運営パートナー「株式会社エアリーフロー」と共同で提供するサービスです。