不動産を直接売り買いする人たちの掲示板「家いちば」

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「デベ」という生き物

Netflixの「地面師たち」が人気ですが、このドラマで詐欺の被害者として描写される「デベロッパー(デベ)」の人たちに多少の同情と関心を持ったかもしれません。私自身もその業界にいた者として、ひとこと感想を述べたいと思いました(ネタバレあり)。 国内では、三井不動産、三菱地所、住友不動産などの財閥大手を筆頭に、東急不動産、野村不動産、それに続くダイワハウスや積水ハウス(これは言わずと知れたドラマのモデル)などのハウスメーカー系や、最近ではヒューリックのようなファンド系が台頭してきています。森ビルのような再開発を主力とする企業もいます。私がいたのはマンション専門のデベロッパーでしたから、これもま

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「違法建築」をどうするか?

多岐にわたる建物関連法律 意外と他人事でない「違法建築」の話をします。まず、建物に関連した法規制がたくさんあります。都市計画法や建築基準法、消防法、自然公園法などのほかに各市町村で細かな条例を定めていることも多いため、どういう法令の規制の対象となっているかを調べ上げることからやる必要があります。この時点ですでに素人では容易にチェックできない領域に入ります。 街並みや安全性を建築基準法が大きく左右する それでも、メインは「建築基準法」であり、相当に細かい内容となっています。大きくは都市計画的な規制と、防火や避難といった災害時の安全性に関わるものが主な内容です。特に「容積率」と「高さ制限」に関す

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分譲マンションって要するに「区分所有」です

街を見渡せば、マンションがかなり増えましたね。数字で見ると、都民の3割が分譲マンションに住んでます。湾岸エリアはタワーマンションがひしめき合ってる状況で、さらに建設中のタワマンがあちこちに見られます。この比率は今後も増える傾向です。 便利で快適な「分譲マンション」が定着 それは、マンションが利便性と快適性を兼ね備え、進化して、住まいの選択肢として認められてきた証です。私自身、分譲マンションを作る仕事をしていたこともあり、よく分かります。当時はマンションブームで、ちょうどモデルルームも豪華に派手になった頃で、大手不動産会社をはじめ、各社がしのぎを削って新商品開発に躍起になってました。今では当た

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田んぼや畑を自由に売り買いできない「農地法」とはどんな法律か

日々、都会に暮らしていると忘れがちですが、日本は農業国でもあります。国土の14%が「農地」であり、一方で人々が暮らしている「宅地」が4%でしかありませんから、実にその3倍以上の広さです。東京から新幹線に乗り数十分もすれば、広大な田園風景が目の前に広がります。 環境白書(国土庁) https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h04/8257 国策として守られてきた農地 日本の産業構造は戦後に大きく変わりましたが、それでもこれら田園(農地)が守られてきました。そこに「農地法」の存在があります。農地法は戦後の占領下、GHQが強く進めた施策のひとつで、日本のそれまでの

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「リノベーション」が日本に根付いた歴史

ひと昔前、「リフォーム」という言葉が広まりました。確か「劇的ビフォーアフター」というテレビ番組が人気となったあたりからと記憶しています。それ以前は、表す言葉が存在しないくらい、その行為自体が珍しいものでした。せいぜい、「壊れたから修繕」や「狭くなったから増築」をするくらいでした。 そしていつしか、「リノベーション」という言葉が一般的になりました。これを最初に広めはじめたのはアートアンドクラフト(https://www.a-crafts.co.jp/)やブルースタジオ(https://www.bluestudio.jp)あたりで、1990年代後半頃です。その後、そのライフスタイルに共感して同様

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【現在進行中プロジェクト】築古戸建賃貸化リノベーションプロジェクト

現在、家いちばのコンサルティングでは賃貸用戸建の改修工事プロジェクトが進行中です。元々、オーナーさんが賃貸の投資用に購入したものの、建物が古いばかりになかなか賃貸物件として市場に出す事ができなかった築60年程の戸建の改修プロジェクトです。なぜ、改修する流れになったかというと、周辺環境、市役所への調査、周辺相場からのデータ分析の結果、適切な改修を行うことで、賃貸住宅として運営できるポテンシャルが十分にあることを家いちばにて分析と調査を行い、オーナー様へのご提案の結果、賃貸住宅として運営するための改修工事を行うに至りました。 本改修工事には、設計事務所も参画して貰い周辺の賃貸住宅とは少し変化を付

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空き家を狙う「地面師」にご注意を

ネットフリックスで「地面師たち」が流行っていますね。「地面師」については今でこそ積水ハウスの大事件があり、それが映像化されたこともあって認知度は上がっていますが、それが無ければ不動産関連のお仕事に就いている人が知っているだけの単語だったかと思います。私も不動産業界に足を踏み入れるまで知りませんでした。地面師をご存知ではない方向けに簡単に説明をすると、「土地の所有者になりすまして購入希望者に売却をもちかけ、代金をだまし取る詐欺を行う者」です。 地面師は最近有名になった詐欺ですが、実は新しく出てきた詐欺ではありません。特に被害が多かった時期は今までに3回ありました。1つ目は戦後混乱期、2つ目は1

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なんだかんだで「東京」に住む

言わずと知れた東京ですが、都市の規模として世界一なのです(以下ランキング)。これは「都市圏人口」として、都内だけでなく、神奈川の一部なども含めた連続した人口密集地をひとつの「都市圏」として集計したものとなります。 <世界の都市圏人口ランキング> 1位 東京 2位 デリー(インド) 3位 上海(中国) 4位 ダッカ(バングラデシュ) 5位 サンパウロ(ブラジル) 世界都市圏人口ランキング(セカイハブ) https://sekai-hub.com/statistics/un-urban-population-ranking-2024 東京は広さと人口の両方で世界ダントツ 東京が世界で最も「た

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二拠点ライフをするなら、どこがいい?

二拠点ライフが広がっています。過去の記事でそんな話をしましたが、少し具体的に見てみましょう。 「多拠点ライフ」の人が増えています https://www.ieichiba.com/blog/496多拠点ライフ 大都市からちょっと離れた田舎が人気 家いちばサイトで、興味を物件に対する問い合わせの件数の多い都道府県順に並べたものが以下です。家いちばで物件を買う人の半数以上が別荘やセカンドハウスを目的としているので、これはすなわち、「二拠点地域人気ランキング」と言えます。 <問合せ件数ランキング> 1位 千葉県 2位 兵庫県 3位 長野県 4位 静岡県 5位 埼玉県 (2024年「家いち

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建物はなぜ「老朽化」するのか?

人が「老いる」のと建物とでは違う 建物を「老いる」と言うと、まるで建物が「生き物」みたいですが、そんなことはありませんよね。建物は骨組みや仕上げ材などたくさんの部材や設備機器などの集合体でしかないので、生き物ではありません。細かく見ていくと、個々の部材や機器が、自然現象として劣化していきます。摩擦や振動による摩耗、空気や紫外線に当たることによる酸化、硬化、その他衝撃等での破損や汚れの固着による美観悪化など、さまざまな「劣化」現象が起こりますが、これらは時間が経つにしたがって進行していく、止められないものです。最終的には、ひびが入って漏水したり、機器が動かなくなったりします。建物が古くなると、こ

コンサルティングサービスのご案内

老朽化したビル、建物の修繕、改修、維持保存などでお悩みではないでしょうか?

  • 大きすぎる一軒家、お屋敷、農家、商家
  • かつて商売をやっていた建物
    (工場、酒蔵、旅館、商店、倉庫など)
  • 歴史的に貴重な建物をなんとか保存したい
  • 古い雑居ビル、老朽マンション、廃業施設、
    医院、保養所など
  • 広大な山林や田畑もなんとかしないといけない

これらの問題を一緒に解決に向けてコンサルティングします。

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