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家いちば見聞録

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見聞録

世界屈指の雪国“十日町”が作る里山の美しさの秘密

新潟県十日町市|棚田とトリエンナーレに見る、雪国の風景の成り立ち 十日町は日本の、いや世界有数の豪雪地として有名だ。大陸からの湿った風が山脈にぶつかって大雪を降らせる、という仕組みは、昔学校の授業で習った。雪国の暮らしは不便そのものだ。九州に生まれ育った私からすると、どうしてあえてそんな不便な場所に住むのか、不思議でしょうがなかった。しかし、その疑問は、すべてひっくり返ることになる。 雪解けの季節の美しさ 季節はちょうど、桜が散りかけの頃。路肩や山肌にはまだ残雪がところどころに残り、遠くにそびえる山脈の雪渓が美しい。その雪解け水が流れ込む川は、轟々と音を立てて流れている。まるで大雨でも降っ

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古い建物を改修するか廃墟とするか、渋沢栄一の故郷“深谷”に学ぶ

埼玉県深谷市|資本主義の行き着く先を、この街で考える 深谷市に行けば、「渋沢栄一の生誕の地」と書かれた看板をあちこちに見かける。駅や市役所の前には、大きな銅像も立っている。正直に言えば、最初は偉人にあやかった地域おこしの一つにしか見えていなかった。渋沢といえば、晩年を過ごした東京・王子の飛鳥山。庭園や邸宅跡、立派な資料館もあり、むしろこちらが“本家”という印象だった。 尊敬する偉人の一人 渋沢栄一については、あらためて説明するまでもないが、「日本の資本主義の父」と呼ばれる人物である。彼が設立に関わった企業は500社以上とも言われ、現在の銀行、ガス、鉄道をはじめ、製紙、セメント、ビールなど、

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外房エリアの代表都市“茂原”はどこへ向かうのか

千葉県茂原市|時代の流れに翻弄されてきた中心市街地 家いちばの人気エリアに「房総」がある。千葉県の大部分を占める房総半島は、砂浜や断崖絶壁など多様な表情を見せる海岸線に囲まれ、一方で内陸部にはのどかな田園風景が広がる。比較的なだらかな地形で、都心からの距離も近いことから、バブル期以降はゴルフ場の開発が進み、それに伴って高速道路の整備も進んだ。 都心から近い田舎として人気な房総 1997年に東京湾アクアラインが開通すると、都心からのアクセスはさらに向上したが、それでもこの地域が持つ「のどかさ」は失われていない。今もなお、「都心から近い田舎」として多くの人を惹きつけている。 実は、家いちばの

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レトロな街、秩父に人が集まる理由

埼玉県秩父市|武甲山の削られた山肌を見上げて暮らす街 卒業式のシーズンだ。今、全国の小中学校で最も歌われている卒業ソングといえば「旅立ちの日に」だ。かつての「仰げば尊し」や「贈る言葉」などの定番は過去のものとなっている。この歌のルーツが秩父市にあり、市内の中学校の教員が作ったものだ。当時、荒れていた中学校を歌で回復させようと考えて作られたのが、毎年歌い継がれ、そのうち東京の作曲家によって合唱曲として編曲され、テレビなどでも取り上げられるようになり、全国に広がっていった。 実は私はそのことを知らずに、秩父市に訪れた際に上った展望台で、人が通ることを感知して自動で突然この音楽が流れだし、びっく

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なぜ、佐野が“ラーメンの街”となったのか

栃木県佐野市|鋳物から厄除大師まである佐野の町 佐野駅前の大通りから少し入ると、狭い路地が入り組んだ一角がある。建物から突き出すスナックの看板が並んでいるが、人の気配はない。すでに廃墟になりかけているものもある。モータリゼーションが進んだ地方都市で、よく見かける光景である。 しかし、その中に、古い家屋をリノベーションしたカフェがぽつぽつと混じっている。私は、その路地にひっそりと佇む木造のゲストハウスにチェックインした。引き戸をがらりと開けると、若い店主が出てきた。普段着のままの格好で、東京から移住してきて近くに住んでいるらしい。宿といっても、いわゆる民泊のようなものだ。海外での経験もあるそ

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日本の焼き物の里の中で「益子焼」のどこが違うのか

栃木県益子町|多くの陶芸作家の集まる益子の町 益子焼と聞いても、正直あまり高級なイメージがない。私の故郷九州では実家の近くに伊万里焼や有田焼があって、それらには芸術品的な繊細さがある。すなわち、益子焼を少し「下に見ていた」わけだが、益子町に訪れてみて、その先入観は打ち砕かれた。 確かに、益子焼の起こりが江戸の幕末の頃で、比較的新しい。ルーツは滋賀県の信楽焼にあり、そこの職人が隣町の笠間に移り住み窯業を始め、それがしばらくして益子に伝来してきた。益子焼は、笠間焼と比べても後発である。しかし、現在の知名度では、益子焼のほうが上回っているようだ。何が違ったのだろうか。 賑わう「陶芸市」とそれを

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“ガーデンシティ”水戸を生んだ幕末の名藩主

茨城県水戸市|徳川斉昭が創設した偕楽園と弘道館 私が最近注目しているエリアのひとつが、茨城県である。魅力度としては全国ワースト2位の県であり、その中心となる水戸市が県庁所在都市としては人口が全国37位と小ぶりでやや印象が薄い。茨城の地味な理由は明確で、周辺には国立公園や世界遺産クラスの観光名所がないからだ。しかし、観光の知名度と暮らしやすさは別物だ。それは、行ってみれば分かる。 広大な都市公園が残る中心部 まず、水戸の中心部に向かうと、広大な緑地を目にする。芝生と湖(千波湖)があって視界が開けていて、一見すると田舎の風景に見える。しかし実は、ここは県立公園として指定されたエリアで都市計画で

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