廃業になった銭湯建物をレストランやショップにコンバージョン
すでに8年前に叔父が運営していた銭湯が設備の老朽化で廃業となり、今はその建物を引き継いでいます。借地なので簡単に建て替えるというわけにもいかず、かといって何かに使えるでもなく、ずっとそのままになっています。この建物を何かに有効に活用する方法はないでしょうか。以前、建築士に調査してもらい、法律の制限で用途を自由に変えられないという結論でした。 【物件概要】 場所:東京都文京区 土地:288.74㎡ 借地 建物:289.68㎡ 構造:木造2階建、築66年 用途:公衆浴場 現況:空き家 【コンサルティング内容】 確かに、用途変更の問題があります。用途変更部分が100㎡を超えると建築確認申請という許認可手続きが必要となりますが、古い建物の場合に図面等がそろっていないために役所がそれを受け付けてくれないことが多く、事実上、100㎡で制限がかかるような状況かと思います。ただし、役所の指導も区によって見解が異なるケースも多いため、行政と具体的に協議をしてどのような活用方法が考えられるか検討します。また、古い建物に共通する耐震性の問題もあります。既存の銭湯設備を撤去整理する費用もかなりかかってしまいそうなので、できるだけ既存の内装などを活かす方向で工事費用を抑えながら、なおかつ銭湯独特の天井が高いなどの空間の特徴や地域の特性を活かした用途を考えていくのがいいでしょう。一方で、借地の建物の改修に契約上の制限もありますので、その点も注意しながら進めていく必要があります。 <実施内容> ・行政との協議、用途変更対応 ・借地上の権利関係調整 ・周辺マーケティング、事業企画 ・改修設計のプロデュース ・改修工事見積りのとりまとめ ・賃貸募集、契約 ・完成後の運営体制構築 (家いちばコンサルタント 藤木哲也)
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