成人まで育った実家、内見で丁寧に欠点を説明しました、買い手様と信頼関係構築の収穫がありました
親が他界して空き家になった実家に15年ほど3~4日/月のペースで通い、家屋の管理と敷地に隣接する原野を利用した家庭菜園を楽しんでいました。しかし子供たちが将来的に引き継ぐ可能性がないこと、また自宅から車で1時間と頻繁に通うには遠過ぎることや高齢になって作業も負担になってきたため売却を決めました。そこで数年前に地元の不動産業者に相談したところ売却できる可能性は低いと言われ諦めかけていたのですが、「家いちば」のサイトを見つけ、もしかして興味を抱いてくれる買主さんがこのシステムを利用して現れるのではと思い掲示板にアップしました。 掲示板の閲覧者数が1か月で2万件近くに達し、ネットの力の凄さと潜在需要の多さに驚きました。問い合わせや現地内覧も多かったのですが、極力買主さんの立場に立った目線で対応するよう心がけ、とりわけ物件の欠点を丁寧に説明したつもりです。内覧の後、買付申し込みが複数あり、先着順に買主を選定するという方法もあったかもしれませんが、将来的に物件を適切に管理(雑草などで隣接土地に迷惑を掛けたくなかった)していただける方にお譲りしたかったため、期限を決めて出揃ったところで選定させていただきました。結果的に、唯一常住され入念な管理が可能な買主さんに決めさせていただきました。 買主さんはリフォーム工事完了後移って来られる予定ですが、それまでの間引続き私が家庭菜園の管理を依頼され、繁忙期や収穫時には共同で作業を行っています。成人するまで育った実家を手放すことに複雑な思いもあったのですが、物件を気に入って下さり隣接地主への挨拶に積極的に同行するなど新たな土地に溶け込もうとする買主さんに出会えて内心安堵しています。 売主と買主が直接交渉することによって構築される信頼関係と円滑な引き渡しなど一般の不動産業者を介する売買契約にはありえないメリットがある画期的なシステムだと思います。一方、素人同士の商談には予期しないトラブルが生じる場合もあると思いますが、そこは様々なケースに携わっておられる宅建士をはじめ専門家の皆さんが一層研鑽を積んでいただいて対応することによってこのシステムがもっと活性化すると思います。また、全国で増加している空き家問題の対策に今後とも大いなる貢献をしていただけることを期待しております。 ■自己採点 90 点
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