二拠点ライフをするなら、どこがいい?
二拠点ライフが広がっています。過去の記事でそんな話をしましたが、少し具体的に見てみましょう。 「多拠点ライフ」の人が増えています https://www.ieichiba.com/blog/496多拠点ライフ 大都市からちょっと離れた田舎が人気 家いちばサイトで、興味を物件に対する問い合わせの件数の多い都道府県順に並べたものが以下です。家いちばで物件を買う人の半数以上が別荘やセカンドハウスを目的としているので、これはすなわち、「二拠点地域人気ランキング」と言えます。 <問合せ件数ランキング> 1位 千葉県 2位 兵庫県 3位 長野県 4位 静岡県 5位 埼玉県 (2024年「家いちば」調査、以下同じ) このデータから「大都市からちょっと離れた田舎」が人気であることが分かります。特に東京を中心とした車で2時間か3時間の距離圏のイメージです。 意外なところにもニーズがあった ただし、このランキングだけでは本当の人気度は測れません。というのも、そもそも売られている物件が少ない地域では、問い合わせ件数も少なくなってしまうのも当然です。そこで、掲載件数あたりの問い合わせ件数、すなわち「集中度」でランキングしたものが以下となります。 <問合せ集中度ランキング> 1位 福井県 2位 島根県 3位 鳥取県 4位 滋賀県 5位 香川県 この顔ぶれを見ると、かなり意外な印象を持ったかもしれません。特に日本海側の人口が少なく、かつ減少も激しい県名が上位を占めているからです。これら県の問合せ集中度が高いのは、売られている物件数が絶対的に少ないということもあるでしょうが、それでも、そういう地域にも「買いたい」ニーズがたくさんあるということをデータが示しています。 このデータだけでは、その地域が選ばれている理由までは分かりません。反対に言えば、「選ばない理由」もありません。そもそも、こういう過疎地域が「人気がない」と決めつける考えはどこから来るのでしょうか?それは、単なる偏見か思い込みに過ぎないことがこれで分かります。 結論として、二拠点ライフに「ここが絶対にいい」というものはなく、その人が気に入れば、そこが最高の土地となります。 偶然の出会いが大事 そうなると、何よりも「出会い」が大事になります。その土地の存在を知らなければ、気に入るも入らないもありません。そこで、家いちばサイトでは、あえて細かな検索機能を設けず、それによって「偶然の出会い」が起こりやすくなるようにしています。写真を見て興味を持ってクリックしてみたら聞いたこともない市町村だったけどよくよく調べてみると意外といい場所だった…というようなことが起こります。 実際に、ひとりでいくつもの物件を同時に検討する人が珍しくありませんが、その人の履歴を見ると、問合せした物件の地域がバラバラだったりします。同じ人が北海道の物件を探しながら、同時に四国の物件にも興味を持っていたりします。ひょっとすると、不動産を探す時はエリアから絞り込む、ということが常識のように思われているかもしれませんが、そうではなかったのです。これは家いちばサイトをやってみて発見したことのひとつです。 聞いたこともない場所に住みたいと感じる 私自身もこの仕事を通じながら、全国200ヵ所ほどの田舎の物件を見てまわりながら、ほとんどがまったく無名の観光地でもなんでもない、聞いたこともないような市町村でしたが、行ってみると「住みたい」と感じた地域もたくさんあります。良くも悪くも、日本中どこに行ってもコンビニやスーパーくらいは近くにあり、不便を感じないくらいになってます。その上で、美しい自然と美味しい食べものがあり、温かい人々が出迎えてくれます。 その中で、特に思い出が残るおすすめ地域について、順次紹介していきたいと思います。 (続く) (家いちばコンサルタント 藤木哲也)
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