相続した別荘を売却、勉強になったことや工夫したことをお伝えします
売ろうとした理由は、別荘を遺産相続しましたが自分は使わない事、このままだと傷んでいき物件の価値が下がる事、また知り合いに譲ろうと思いましたが、引き取り手が見つからなかった事でした。まず物件の紹介は、家いちば運営事務局のアドバイスもいただきながら、実情を載せていきました。物件をweb公開すればお問い合わせが入ってくるので、それに一つ一つお答えしていけば良いです。 勉強になったことは以下の2つです。まず<悪い情報は、しっかり載せた方が良い>という事です。その悪い部分も含めて購入していただくことになるので、早めて開示した方が買い手の方に迷惑にならないです。悪い情報はなるべく出したくない心理が働きますが、誠実な対応のためには必要です。相手から聞かれてから出すと「隠していた」という印象にもなりかねません。そして<不動産の情報は、できる限り調べて載せた方が良い>という事です。「これまで使えていたから、大丈夫ですよ」は、物件の売買には通用しないと思います。買い手さんの立場に立って、できる限りしっかり調べて載せることで、後々の手数やトラブル回避になります。例えば、電気・ガス・水道の契約はどこか、現状はどのような状態か、接道の条件はどうか(もし公道に面していない土地だと、建て替えができない可能性がある)等です。別荘地などの管理地であれば、管理費の金額・どこまで含まれているか・追加でやっていただけることの内容と料金等です。 工夫したところですが、必ずと言っていいほどお値引き交渉が入るので、それを見込んだ金額設定をされると良いと思います。私の場合は、最初は売りたい値段で出していましたが、お問い合わせを何件か対応するうちにお値引き交渉が入ることを知り、web公開後しばらくしてから希望売却価格を上げました。すると、すでに問い合わせをしてくださっている方にも条件が変わった通知が行くので、「後から値段を上げた」ということになり印象が悪いです。「これくらい値引きをして、これくらいの金額で売りたい」という設定をしておくことをオススメします。 買い手さんについては、安心できる方に売却ができました。どういう買い手さんを選ぶかは、結果としては、売却代金よりも大事なことのように思います。先祖が持っていた大事な土地を誰かに引き継いでもらうということなので、よほど困っている場合を除いて、この人だったらと思う人にお譲りできると後々気持ちの良い取引になると思います(逆に、取引の中で違和感を感じた方は避けた方が良いかもしれないです)。 反省点としては、もっと物件や周辺の情報を載せておけば良かったです。といいますのも、結構たくさんの方からお問い合わせをいただき、内覧もしていたにもかかわらず、なかなかご購入に結びつかなかったからです。webに載せていない「周辺のさびれた雰囲気」や「建物の細かな傷み」や「今後の別荘地の管理体制への見通し」などが理由で、お断りされた方も多かったように思います。検討されている方にとっても、私にとっても負担になりましたので、なるべく情報は開示することが無駄な労力を減らすことになると思いました。家いちばさんには、大変お世話になり、本当にありがとうございました。とても満足しています。良い買主さんに出会えて、良かったです。担当の宅建士さんと司法書士の先生にもとても親切にしていただいて、安心してお取引ができました。またの機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。感謝をこめて。
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