世界で唯一無二の観光資源の江戸時代の手掘り石切り場、見学者が日本中から来る貴重な場所です
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2002年、岩山が大好きな父と一緒に、産廃の不法投棄から国立公園の里山を守るため、ひと山どかんと約2万坪を購入しました。その時父は86才、毎日ジャングルの様な未踏の山をコツコツ整備しましたが、まもなく他界。私が整備を引継いでから、山中に何か所か江戸時代の手堀りの美しい石切り場があることから、2015年当時、伊豆半島ジオパークの認定を受けました。里山まるごとをミュージアムにするなどの企画、アイデアもありましたが私には力及ばずできませんでした。 毎年、木の手入れをはじめ、台風による被害や餌を探す猪に通路を掘り返される被害を受けるため通路の補修が必要です。しかし私有地には公的支援がー切ありません。里山を守る整備費用を賄うために、ネイチャーツアーガイドを養成し、有償での見学ツアーを事業として経営することにしました。連日、日本中から見学者が口コミで来てくださっています。しかしながら、私自身が高齢となり体力的に限界となりましたので、泣く泣く手離すことを決めました。 すでに手作りで自然散策路を整備してあり、そのまま営業継続可能な眺めのよい里山です。また、石切り場は、音響がよく音楽ホールにもなる世界で唯一無二の観光資源であり、学術的にも評価の高い歴史産業遺産です。 私自身は、整備費用が賄えればよいという戦略ですので、積極的に広報はしていません。それでも、ネイチャーツアーだけでなく、映像や写真の空間利用がされ、今までジオパーク全国大会開催のほか、NHKの大型ドラマ「精霊の守り人」「江戸城の石はどどこから運ばれたか」「世界不思議発見」、ドローンによるモデル撮影がありました。また歌手では壁面に星空をマッピングしての田村ゆかりさんの収録、コロナ禍で結婚式の代わりのフォトウェディングなどが行なわれました。 里山を守るための事業としての「里山丸ごとミュージアム」の企画事業(岩石、動植物のガイドを養成済み)を譲渡します。音楽、映像関係なら音楽収録やホールとして貴重な空間利用ができ、可能性を秘めたやりがいのある物件だと思います。 最近では2022年8月1日に150坪の平地を生かし、3組限定の小さなキャンプ場をオープンしました。ご希望によってこの事業譲渡も可能ですが、事業規模が小さく里山を守る費用には足りませんので、キャンプ場経営を主な目的とされる方には本物件のご購入はお断りしたいと思います。なお水を得るためのボウリングをしておらず、雨水を使用していること、傾斜地が多く平地が非常に少ないためキャンプ場には正直不向きかと思います。野生の王国でしょっちゅうイノシシに階段を掘られていることなど自然を相手にする仕事なので厳しく、甘くない事業です。山の下の方に山中の水を吐き出すためのパイプが昔から設置されており、一年中、山中の水分がどんどん出ております。よって、土が水が含んでもろくなり土砂崩れが起きるようなことはないだろうと父は話しておりました。 購入される方には半年から1年間、里山経営の手法やコツを丁寧にお伝え致します。
【物件概要】※土地のみの案件です 場所:静岡県賀茂郡南伊豆町 土地:62,864㎡(3筆合計) 地目:山林 建物:半地下の秘密基地(擁壁を壁とする屋根付きスペース)、水洗トイレの小屋(雨水利用)(どちらも登記なし、課税台帳記載なし)
※投稿者への直接の連絡はご遠慮ください。