台風で屋根が一部飛んでしまい売りに出すことに、コロナ禍で様子を見ながらも良いご縁が得られて感謝しています
空き家になっている祖父母の家を売りに出そうと思ったのは、2018年の台風で、屋根の一部が飛んだことがきっかけです。その前から、両親や叔父・叔母の間では、売りに出す話は出ていたそうですが、どうしても決断できなかったようです。物件は、元々は茅葺きの屋根で、その上にトタンが被せてありました。そのトタン屋根の一部が飛びました。茅葺きなので、葺き替えるには費用が高く、買い手さんが今流行りの家にしたいとなった場合に、修繕すると無駄になるのではという意見が親族間であり、意見が一致しないままでは修繕はできませんでした。しかし、そのままでは家が朽ちていくだけなので、自分たちでブルーシートを上げて、雨漏りを防いでいました。家の中は、畳が落ちそうな箇所が何箇所かありました。内覧希望の方は、ひとまず見てもらおうと思い、ご足労いただきました。屋根のことは、最初に申し上げて、それでも見たいと言ってくださる方に見ていただきました。家いちばさんだけでなく、市の空き家バンクに登録したり、工務店さんにもお願いしておりました。その時に、農地があるから売れる場合と、農地があるから売れない場合があると聞いていたので、農地付きで売り出すのではなく、内覧に来ていただいた方に、農地もあるよと話しをして、その反応により農地付きにするか判断していました。 家を売り出すノウハウは何もないので、とにかく、顔の見えない相手とのやり取り、初対面でのやり取り、その後の対応には、誠心誠意をもっての対応を心掛けました。今回の買い手さんに決めた理由は特にはありませんが、タイミングが合ったのと、双方に悪い印象がなかったことが決め手だったと思います。内覧のお問い合わせをいただいた時は、ちょうどコロナウィルスにより、緊急事態宣言が出されていた時期で、リスク回避のため、長い間お待ちいただきました。その間に、他にいい物件と出会われるかもとは思っておりましたが、よく待っていただけたと思います。よいご縁を繋いでいただいて、本当に良かったーっ!が正直な感想です。 慣れ親しんだ私達には、手前味噌ながら、よい家であって、よい環境であると思っておりますが、なんせ問題のある物件ですし、正直売れるとは思っておりませんでした。市や工務店さんの方でも、売りに出して2年が勝負と言われておりました。売りに出してからも、親族間会議を幾度となく開き、更地にした方がいいのか、屋根を修理した方がいいのか、話合ってきました。しかし、更地にするのはすぐにできるが、家を建てるのは簡単には行きません。どうしても売れなかった時に更地にするという選択肢を残して、何とか宅地&建物で売りたいと思っておりました。空き家バンクにも、工務店さんにもお願いしておりましたが、ただ待つのみという状況で、モヤモヤした気持ちでいましたが、ネットで家いちばさんを見つけ、藁にもすがる思いで、掲載をお願い致しました。掲載から商談成立まで、約2年。何人かの方からお問い合わせをいただき、本当にありがたかったです。 商談が成立してからは、宅建士さんや司法書士の先生に、おんぶに抱っこでしたが、とても親切にご対応いただきました。法律上の手続きなど、自分たちではできないことばかりでした。売り手と買い手のマッチングのサイトくらいのイメージでしたが、物件調査や市とのやり取りなど、きっちりしていただきましたので、とても安心できました。問い合わせから商談までのやり取りも、当人同士だけでなく、家いちばさんも一緒に見ていただいているので、顔の見えない方とのやり取りでも、怖いという気持ちはありませんでした。 反省点としては、顔の見えない相手とのやり取りで、メッセージという形でしたが、その文章に悩んだり、レスポンスが早すぎると、相手にプレッシャーを与えるのではないかと考えたりしていました。ビジネスライクな文章になりがちだったので、もっとフランクな感じでもよかったのかなと、今では思います。約2年間、本当にありがとうございました。契約が成立して、引き渡した後ですが、まだ実感が沸きません。家いちばのスタッフさんをはじめ、ご担当いただいた宅建士さんにも、司法書士の先生にも、本当によくしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。母のためにも、何とか宅地&建物で売りたかったので、本当によかったです。場所も近いので、買い手さんとは農業を通じて、交流をする予定です。家いちばさんが繋いでくれたご縁を大切にしたいと思います。本当にありがとうございました。
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