諦めかけていた相続物件、残置物もそのままで引き継いでくださる方に出会えました
親が亡くなると避けて通れない相続問題。最も厄介なのが家、土地の処分です。遠方の為、将来住む予定もなく、相続登記は終わったものの、さてどうしたものかと思っていたところ、登記情報を見て、ある不動産屋から買取査定のDMが来ました。早速申し込んで調べてもらったところ、『市街化調整区域』で売りづらい物件なので、買取は出来ないとの結果に。では他の不動産屋の仲介で売りに出してもらおうとネットで事情を説明して依頼申請しましたが、『その内、調査に参ります』とメール一本のみで、その後は何の連絡もなし。不動産屋とは何と高飛車でいい加減な業界なのかと腹立たしさと失望で、この後どうしたものかと途方に暮れていたところ、家いちばを見つけました。『問題のありそうな物件でも買いたいと思う人はいる』との家いちばの案内に勇気をもらい、まるでメルカリに出品する様に、写真と文章をポチッとアップ。不動産屋では全く相手にされなかったのに、募集をかけたその日の内に、2件、破格値で売り出したこともありますが、その日からメールの対応に追われる日々が始まりました。 県内外を問わず、移住したいという方、会社の保養所としてキープしたいという人、別荘として持ちたい、故郷に帰りたいのでという人、中にはどう見ても転売目的では、と思うような人もみえました。 皆さん、提示価格で購入希望という方がほとんどで、買ってもらう立場なのに、こちらから選ばせてもらうという感じで、どう選考してよいものか、またトラブルなしに取引したいがどうしたら良いか等、担当の宅建士さんに相談すると、まず不都合な事とかがあったとしても、予め包み隠さず提示しておく事がトラブルを避けるコツだと、そして選考は皆さん金額ではなくて、お人柄で最終的には選ばれるようですと。そうアドバイスしていただき、頂いたメール内容から、誠実な方で、どういった家族構成で、現地の環境に合った方であるか等を考慮して、内覧希望者を数名に絞らせてもらいました。 内覧の日時は皆さん都合の良い日がそれぞれ違うので、その都度対応するのは大変です。私の場合は、現地に親戚が住んでおり、鍵の貸出をしたり、置き鍵をして自由に見てもらったりしましたが、内覧日を決めて来ていただくのが、最も楽かと思います。 内覧して想像と違ったと断られると悲しい気持ちになりますし、直ぐにでも住みたいと仰って下さる方の中から、1人をどうやって決めようかと、またどうやってその他の方に理由をつけてお断りしようかと、悩ましい日々が一ヶ月近く続きました。 家いちばを利用して良かったと思う点は、 1.メールのやり取りは家いちばのサイトを通してするので成約するまでは、個人情報が相手に伝わることはない。 2.不動産屋の売出しであれば、残存の家具等、処分の費用が必ずいるが、『現状渡し』が可能である点 3.問題ありの物件でも、気にせず買いたいという人は沢山いるということ。 4.遠方の為に、現地に行かなくても、LINEのビデオ電話などを利用して、現地調査にも同行した形にしてもらえること。 5.書類のやり取りも、オンライン閲覧できたり、原本は郵送して貰えるので、体を移動する必要がなくて、旅費が掛からず大変助かった。 6.担当の宅建士さんが、メールのやり取りを把握して下さっていて、ここはという時には、フォローを入れてくださるので、安心してやり取り出来る。 7.売主、買主双方ともに、一般の仲介手数料よりリーズナブルで、契約書、登記申請の難しいところはキチンとお願い出来るところ。 8.成約後の流れや、書類の書き方など、分かりやすく表示して下さっているので、記入もスムーズだった。 9.冒頭の不動産屋の話を宅建士さんに話すと、日本の空き家問題が解決しないのは、そこに原因があると。空き家は売りづらいので、売る努力をしない。だから売りたい人、買いたい人は沢山いるのに、売買が成立しないのですと。そういう問題を私達、家いちばのスタッフは解消したいと思っていますと。その気持ちをお聞きして、もっと沢山の人に家いちばを知ってもらいたいと思いました。もう諦めかけていた物件でしたが、良い買主さんに巡り会う事ができて、本当に良かったです。心より感謝申し上げます。有難うございました。
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