森の中の誰にも教えたくない場所で、ここでしか得られない時間を過ごしました
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<はじまりは、ふと> 5年ほど前のことです。箱根・仙石原のこの土地に出会ったとき、「ここに小さな村をつくろう」と、ふと思いました。森の中に、人の気配が絶妙に消える場所。でも、徒歩圏内にはスーパーもコンビニも美術館もある。「誰にも教えたくない場所」って、たまに本当にあるんです。 整備は、いつもの大工に頼みました。昔ながらの、無口で正確な仕事をする男です。私のいくつかの別荘を手がけてきた彼に、小屋を、デッキを、風呂小屋を、ひとつずつ任せました。こういう場所には、彼のような人の手が似合うと思ったんです。 <森と火と、朝の湯気> キャンピングカーを停め、焚き火をし、ときには友人を呼びました。でも一番好きだったのは、まだ暗い冬の朝、ひとりでデッキに腰かけ、湯気の立つコーヒーを飲む時間でした。それから薪ストーブに薪を焚べる。そうやって、時間をかけて、自分を戻していくような過ごし方をしていました。 <譲渡について> ライフステージが変わった今、この場所をそっと誰かに渡そうと思っています。同じように、静けさと手づくりの美しさを大切にしてくれる方がいれば、うれしいです。 価格は、ASK(応相談)とさせていただきます。この場所は、物件としての性能以上に、「感じ取ってもらう」部分が大きいと思っています。ご関心のある方には個別にご案内しますので、まずはどんなふうに使いたいか、簡単にお聞かせください。 引き渡しはいつでも可能です。大切に使ってきた場所だからこそ、急がず、落ち着いてお話ができればと思っています。 <場所のこと> ここは森の中です。けれど、歩いて5分でコンビニに着きます。スーパーや美術館も徒歩圏内。便利なのに、夜は真っ暗で静かで、焚き火の音だけが聞こえる。そんな不思議な場所です。 ツリーデッキも風呂小屋も、いつもの大工がその場でカンナをかけてつくってくれました。手ざわりの残る木の空間にいると、自分の輪郭が、少しだけはっきりしてくる気がします。 キャンピングカーなら3台、普通車なら8台停められます。友人と過ごしても、ひとりで籠っても、どちらも似合う場所です。 <「家」ではなく、「場」> ただ、ここは家ではありません。あえていえば、「場」です。建物は法的には“工作物”。断熱も、空調もありません。 山の天気は気まぐれです。風が強い日、霧が出る日、突然の雨。アンティークのテントを常設していたことがありましたが、ある日、突風で飛ばされました。 でも、火を焚き、雨音を聞きながらひと晩を過ごすような時間こそが、ここでしか得られないものなのだと思っています。
【物件概要】※古屋付土地 場所:神奈川県足柄下郡箱根町 土地:550㎡(宅地) 建物: ・母屋(約16㎡の小屋、64㎡のウッドデッキ上に設置) ・ツリーデッキ1(2階に約16㎡のデッキ、1階にトイレ・倉庫・流し場) ・ツリーデッキ2(大人2人がゆったり腰かけられるサイズ) ・風呂小屋(約10㎡、大・小の樽風呂がそれぞれ1つずつ) ・遊び用デッキ(約10㎡、ブランコ2基。ハンモックや懸垂グリップの設置可) 構造: 現況:自己利用中(即引き渡し可)
インフラ:電気・水道・浄化槽式水洗トイレあり ※温泉の引き込みについては、商談に進行された方に、直接詳細をご説明いたします。 接道:公道に接道(詳細は別途) 駐車:キャンピングカー3台または普通車5~8台 建物の扱い:いずれも工作物扱い(建築確認不要) ※現状有姿、および公簿売買でのお取引きとなります。













