家いちばは、売り手と買い手が直接やり取りできる仕組みを作ろうと、2015年にサービスをスタートさせました。背景にあったのは、深刻化する空き家問題です。なぜ日本中で空き家が余っているのか調べてみると、そもそも「売りにも出ていない」ことが多い。つまり市場で流通していないのです。

その原因のひとつが、不動産会社にありました。田舎の古い空き家は「売れるか分からない」「売れても手数料が少ない」などの理由で、取り扱いを敬遠されるケースが多かったのです。そこで私たちは、「扱ってくれないなら、自分たちで売買できるプラットフォームを作ろう」と考えました。

正直、当初は不安もありました。トラブルばかり起こるのではないかと心配していました。しかし、実際に始めてみると、思いのほかうまくいったのです。利用者の方々がとてもマナーよく、丁寧に商談を進めてくださることが分かり、また、物件を投稿する売主も次々に現れました。その文章がどれも味わい深く、読む人を引き込むようなものばかりでした。

不動産会社が扱わないようなユニークな物件が集まり、「面白い物件のサイト」としてメディアに取り上げられ、口コミでアクセスが急増していきました。さらにコロナ禍では、リモートワークの広がりをきっかけに「田舎の家」に注目が集まり、家いちばの利用も大きく伸びました。

こうして、利用者のみなさんに育てていただきながら、サイトの機能を充実させ、今の形に至っています。まさしく、家いちばは利用者とともに成長してきたサービスです。

家いちば運営事務局

※上記の回答は家いちばでの売買における独自のものです