父が亡くなり、父の持ち物だった田舎の土地家屋、畑、山林を使いようもなく、子供の代まで継がせまいと処分することにしました。明治時代の家は賃貸人の方が住んでいましたが経年の傷みがひどく、畑は放置されていたので山林と区別がつかない状態でした。不動産業者数件から断られていました。 ダメ元でしたが掲載してすぐに遠方からも問い合わせが入ってびっくりしました。山奥なので住所を知らせると断る方もいましたが、すぐに見に行きたいという人も多く、こちらで選ばせてもらうほどでした。畑を雑種地に転用する手続きに四苦八苦したものの、家いちばの方にやり方を教えてもらえたのと、役場の方が迅速に対応してくれたのがありがたかったです。メッセージのやり取りをすると大体、先方の雰囲気もわかったので、感じの良い方を選びました。 買いますのお返事をもらって募集取り下げしてからのキャンセル、ということが2回続き、もうすっかり心が折れていましたが、優先的に掲載上位に上げてくださった配慮のおかげですぐにまた問い合わせが入り始めました。結局、以前から問い合わせいただいて契約成立でお断りしていた方にも再掲載のメールがあったため、その中の方がすぐに内見に来られて契約成立しました。 問い合わせの対応は正直大変でしたが、真剣に移住先を探している人がこんなにいるのかと、売れるかもしれないという希望になりました。色々な人と会って、その方々の背景を聞くのも振り返れば楽しかったです。反省点としては空き家の周辺の方々とのコミュニケーションをもっと早くとっていれば、購入希望の方が安心できる情報を伝えられたことです。 0円での取引となったのに最後までありがとうございました。売るどころか結果的にかなりの出費になりましたが「空き家のままにしない」人に、行政は親切にしてくれ、家いちばさんのようなところが手を貸してくれることは、もっと広く知られればいいなと思います。