空き家問題は、人口問題と深く関わっています。日本では今、毎年およそ130万人が亡くなっており、これは山口県の人口に相当します。一方で、新築住宅は毎年約80万戸も建てられています。人口が減って家が余っているのに、さらに新しい家を作り続けているのです。

この背景には、住宅業界の構造があります。ハウスメーカーやデベロッパーは、新築を供給し続けなければ会社が存続できず、それを抑制する仕組みも法律もありません。こうした流れをすぐに止めることは難しく、今後も空き家が増え続けることはほぼ確実です。これが「誰にも止められない空き家問題」と言われる理由です。

しかし、家いちばで空き家を買う人の多くは、セカンドハウスや新たな拠点として購入しています。人口が減る中で、単純な「移住」だけで空き家をなくすことはできませんが、二拠点・多拠点ライフが広がれば状況は一変します。もし全国の住宅5,000万戸のうち10戸に1戸の人が“2軒目”を持てば、500万戸の需要が生まれます。これは、現在「活用されていない」とされる約400万戸の空き家を上回る規模です。

つまり、空き家は「余っている」のではなく、「使われていないだけ」。家いちばは、その眠っている家をもう一度人の手に戻し、活かすことで、社会の循環を取り戻すことを目指しています。

家いちば運営事務局

※上記の回答は家いちばでの売買における独自のものです