ノスタルジーでゆったりとした時間が流れるこの街で過ごすと、心がほっとします
祖母が住んでいて小さい頃、夏休みや正月に沢山遊びに行っていました。夏休みになると、従姉妹も集まり、子どもたちで家の隣の山を探検していました。今は若い人が少なくなったからか、山を管理する人が居なくなったのか、草が生い茂って入れなくなっているような山です。その山にはサワガニやカブトムシが沢山居て、子どもたちの格好の遊び場でした。木からぶら下がったツルでターザンごっこやブランコを作ったり、筍やツクシ、蓬を持ち帰っては祖母と一緒に料理したり。祖父が持つ畑で一緒に野菜を収穫したりもしました。山と海に囲まれた場所であるため、少し車を走らせて、海水浴を楽しむこともありました。 自然豊かで綺麗な川が流れるこの地域では初夏になると沢山の蛍が見られるスポットもあります。毎年、夏休みになって祖母の家に行くことを心待ちにしていました。元旦には吾妻山という名所である山に登り、初日の出を拝みます。満開の菜の花と、日の出と海の見える景色は他にはない素晴らしい景観です。最近でも年に数回は祖母の家に行きます。東京から東海道線1本で1時間弱の場所ではありますがなんとも言えないノスタルジーでゆったりとした時間が流れるこの街で過ごすと心がほっとします。 そんな思い出の場所でもあるこの地で結婚式を挙げました。海辺にある「指帆亭」という元別荘を改装したレストランです。ゆったりとした海を眺めることができ、美味しい料理を楽しめる素敵な場所です。少しずつ人口が減り、若い人たちが減っていることを年々感じますが、この海と山に囲まれた場所の魅力に惹かれて移住する人も最近はちらほら居るようで、最近は駅周りや海沿いにいくつかオシャレな飲食店も増えてきています。駅周りのなんとも言えない寂れた雰囲気と、駅から海に向かう道から覗く海の風景が好きです。
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