あれから、こんな風に使ってます
クラウドファンディングを利用し、社会問題の解決するため自分が探し求めていた「居場所」を作っていきます
2022年の6月に、家いちばさんを経由して購入した、広島県呉市の一戸建て住宅。呉の中心部である呉駅から20分ほど歩き、細い坂道を上ると見えてくる小ぶりなお家は、前オーナー様とそのご家族の思い出が詰まった大切な居場所でした。近くに小川が流れる閑静な住宅街。眼下に広がる家々や、遠くには海が望めるお庭付き。このお家を活用し、僕は「BreakRoom」という居場所づくりをスタートします。今回は、このプロジェクトにご共感いただき、単なる空き家の売買という枠組みを超えてご協力をいただいた物件の売主さんに取材をし、空き家売却のリアルや「なぜ売りたいと思ったのか」をお伺いしました。買い手の皆様はもちろん、物件の売却に迷っている方にとっても何か気づきがあれば幸いです。空き家を売却する時、売値を重視するのはもちろん大切なこと。しかし、金額だけではなく、オーナー自身が“夢”を見られるかということに重きを置いた空き家売却が広まれば、社会は少しずつ優しい方向に変わっていくかもしれない。まさにそんな体験をしていただけたのが、僕たちのプロジェクトに協力してくださった売主さんです。 売主さんは4人の息子さんを持つ、シングルマザー。今から7~8年前、認知症を患うおばあさんの介護が始まったことを機に、中古の戸建てを購入します。賃貸でなく購入を選んだ経緯について、次のように教えてくれました。「今後の仕事への転換を考えた際、賃貸では家賃の支払いに不安があったからです。介護を終えた後は年に数回帰り、 2年半くらい戸建てをそのままにして離島へ移りました」その後、息子さんの進学を機に、所有していた戸建てでひとり暮らしをスタート。しかし、後に息子さんたちと話し合い、もう一度家族みんなで暮らすことになり、戸建ての売却を考え始めました。「みんなで住むには、もう狭く、心機一転したい気持ちもありました。空き家にすると、周りに迷惑がかかるし、家も可哀想だと思ったので手放す決意をしたんです」 売却を考えた時期はちょうど、コロナ禍。売主さんが所有する物件は人気で、弊社以外からも購入希望の連絡が多数寄せられました。しかし、売却をしたいと感じる相手にはなかなか巡り合えなかったそう。「正直、金額は申し分なかったです。けれど、ただ売却するだけではワクワクする気持ちが得られず、お断りしていました」そのため、一時は賃貸やシェアハウス、民泊などに活かそうかと考えたことも。僕たちが家いちばさんで売主さんの物件を見つけ、連絡を送ったのは丁度その時のことでした。弊社のプロジェクト「BreakRoom」について概要をお伝えし、そのために物件を探していると伝えたところ、求めていた「ワクワク感」を感じていただけました。 売主さんは、僕らへの売却を決意した理由として以下のように語ってくれました。「一言で言うと、夢がありました。周りの人に話をしても、みんな、いいことだ、素敵、素晴らしい、そんな売却もあるんだねと前向きな言葉をくれましたし、何より、自分自身の心が気持ちよかった。子どもたちの心にも響くとも感じました」また、僕たちに対する印象について、売主さんは次のように語ります。「私の長男と変わらない歳頃の方が、実に丁寧な言葉を使い、心を届けてくれた。だから、夢に乗っかりたいと思いました。こんなワクワクすることを共有していただき、ありがたく幸せです」売主さんは今回の契約を踏まえた自身の経験から、お金だけじゃない、“夢を見られる空き家売却”の魅力を感じてくれました。「お金はもちろん、大事。高く売却したいという気持ちも間違いじゃないと思います。ただ、感情という心の在り方も大事にできると、それは回り回って自分に返ってくるのではないかと。心のつながりを大切にして、人が繋がる。それが、住まい(住み家)であり居場所だと思います」 この場を借りて、素敵なご縁をくださった家いちばさん、並びにご高配を賜った売主さん、そして、この記事を最後までご覧くださった皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。 (2022年11月11日現在) 【物件概要】 場所:広島県呉市 土地:170.54㎡ 建物:59.50㎡ 構造:木造平屋建て 【購入者】 合同会社BreakRoom 連絡先:info@breakroomgk.com 会社URL:http://breakroomgk.com/ <社会問題を解決し,食事と居場所を提供する「住める街の保健室」を地方都市に作りたい> プロジェクト:https://camp-fire.jp/mypage/projects/544425 (11月14日までクラウドファンディング募集中です)
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