不動産を直接売り買いする人たちの掲示板「家いちば」

公開Q&Aコーナー

S.Sさん
50代 女性
実家を売却するには何から始めればいいですか?
売却
仲介
空き家
2024年01月06日
501
2
Q)
母親が亡くなって実家を相続することになりました。妹家族も離れたところに暮らしているから、もう誰も住まなくなります。ネットでいろいろ調べると早く売却処分した方がよいようで、その場合、まず何から始めればよろしいでしょうか。
A)
売却するとなれば、どこか不動産会社(宅地建物取引業者)を選んで、そこに依頼をすれば、どういう準備が必要かなど、すぐやってくれます。そこでまず重要になるのが、①どの不動産会社を選ぶか、②不動産会社にどのように依頼すればよいか、の2つが課題となります。 不動産会社の選び方として、まずその前に、何を重視するのかを頭の中で整理しておくとよいです。例えば、「早く売ること」を重視するのか、「高く売ること」を重視するのか、などです。それによって、選ぶべき会社が変わってきます。もし、早く売ることを重視するなら買取業者が早いです。物件調査をしてほぼ即日査定が出されすぐ決済してくれます。ただし、一般的には高くは買ってくれません。転売して儲かるから買取るわけですから、業者の利益の分だけ安く査定されます。高く売りたい場合は、よりたくさんの買い手候補から、より有利な条件で買ってもらう必要があります。それには、そういう買い手顧客のネットワークを豊富に有する不動産仲介会社がよいとされます。エリアや物件の特性に応じて、不動産会社にも得意不得意が必ずありますから、その点も重視して選定すべきです。 そして、どのように依頼すべきかという点について、まず知っておきたいのが、「媒介業務委託契約」の種類についてです。これには、①一般媒介、②専任媒介、③専属専任媒介の3種類があります。この3つの違いは、売却を依頼する方(売主)が、その不動産会社だけに依頼するのか、ほかの不動産会社にも並行して依頼するのかの違いとなります。 なぜ、その違いが重要かというと、売主としては、いろんな不動産会社に依頼した方が、よりたくさんの買い手候補に検討してもらえる可能性が高くなりますが、不動産会社からすると手数料が得られない可能性が高くなりその分だけこの物件に対する「優先度」が変わってくるというのも仕方のないことであります。不動産会社も商売でやってるわけなので、より儲けのよい仕事に注力したくなるものです。そのあたりの「心理」をよく汲み取ったうえで、どの媒介契約にすべきかよく考えてください。 ここで、買い手を探し出す自信がある会社ほど、「一般媒介」で構わないとしてくれるでしょう。そういう会社を選ぶべきとは思います。実は、いろんな会社に同時に依頼しても、あまり意味がない場合もあります。というのも、多くの不動産会社が、メインの集客方法としてスーモやホームズなどの大手不動産サイトを利用しています。したがって、別の不動産会社に依頼したつもりだったのが、結局同じサイトに物件が並んでしまうだけということも起こります。やりとりする会社が増える分、手間が増えるだけということにもなります。 なお、これまで説明したことについては、比較的、都心の物件の場合の話であって、これが地方や田舎、過疎地の物件となると、扱える不動産会社がぐっと少なくなり、選択肢はあまり多くないかもしれません。その場合は、この家いちばサイトなどのご活用を検討されてみてはいかがでしょうか。
家いちばコンサルタント 藤木 哲也
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