瑕疵（欠陥）がある物件でも掲載できますか？

はい、欠陥や不具合のある物件でも掲載・売買することは可能です。法律で禁止されているわけではありません。

そもそも「瑕疵（かし）」といっても、人によって何を問題と感じるかは違います。雨漏りやシロアリ被害のようなものから、日当たりや騒音などの環境要因まで、価値観によって幅広くとらえられるため、一概に線引きすることはできません。

そこで、民法の改正（令和2年施行）によって、従来の「瑕疵担保責任」という考え方から「契約不適合責任」へとルールが変わりました。これは「物理的に欠陥があるかどうか」ではなく、「売買の目的に適合しているかどうか」という観点で判断するものです。契約段階では、家いちばの宅建士がこの点も含めてサポートしますのでご安心ください。

なお、実務的に最も大切なのは、売主さんが気付いていることを正直に伝えることです。契約時には「物件状況報告書（告知書）」という書類を用意し、そこに住んでいて気になった点を些細なことでも記載していただきます。これにより、売主としての義務を果たせるとともに、後々のトラブル防止にもつながります。

家いちば運営事務局